uv とは?
uv は、Rust で開発された非常に高速な Python パッケージインストーラーおよびリゾルバーです。既存のツール(pip など)に比べて圧倒的な速度で動作し、特に大規模なプロジェクトでの依存関係の解決やインストール時間を大幅に短縮します。
⚡ 圧倒的な速さ
uv は、高度なキャッシュ戦略と並列処理により、pip に比べて10倍から100倍高速に動作します。
🔄 pip との互換性
既存の pip コマンドの多くがそのまま利用でき、requirements.txt ファイルも互換性があります。
📦 単一バイナリ
インストールは単一の実行ファイルで行われ、Pythonのバージョンに依存しません。
仮想環境の一般的なフォルダ名
Pythonの仮想環境フォルダには様々な名前が使われますが、最も一般的で推奨されるのは .venv
です。
.venv
: VSCode などの多くの開発ツールが自動で認識し、Git の慣例としてバージョン管理から除外されることが多いです。venv
: シンプルな名前で広く使われます。myenv
など: ユーザーが任意に決める名前です。
インストール方法
オペレーティングシステム別に、推奨されるインストール方法を紹介します。
Linux (Ubuntu) / macOS
以下のコマンドをターミナルで実行します。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -LsSf https://github.com/astral-sh/uv/releases/download/0.8.14/uv-installer.sh | sh
Windows 11
PowerShell で以下のコマンドを実行します。(0.8.14のところはバージョン番号)
powershell -ExecutionPolicy Bypass -c "irm https://github.com/astral-sh/uv/releases/download/0.8.14/uv-installer.ps1 | iex"
基本的な使い方
uv を使ったパッケージ管理の基本的な流れです。
1. 仮想環境の作成とアクティベート
プロジェクトフォルダで以下のコマンドを実行します。
# 仮想環境を作成
uv venv
# 仮想環境をアクティベート
# Linux / macOS / Git bash:
source .venv/bin/activate
# Windows (PowerShell):
.venv\Scripts\activate
2. パッケージのインストール
パッケージ名を指定してインストールします。
uv pip install requests flask
`requirements.txt` からインストールする場合は以下のコマンドです。
uv pip install -r requirements.txt
3. 依存関係の同期
`requirements.txt` と仮想環境を完全に一致させたい場合は、`sync` コマンドを使います。
uv pip sync requirements.txt